✅ 汚れがとても気になる…
✅ 角が少し欠けてしまった
✅ デザインが古すぎて、見た目がちょっと気になる…
それらは、取っ手の交換を前向きに考えてよいサインです。
取っ手は毎日手に触れるパーツ。ほんの少しの変化で、開閉のしやすさや見た目の印象が大きく変わります。
木製引き戸の取っ手はDIYで交換できる場合も多く、見た目・使い心地・空間の印象を手軽にアップデートできるポイントです。
とくに木製引き戸では、DIYでも交換できるタイプが多く、週末にサッと取り組める手軽なプチリフォームになります。
この記事では、木製引き戸に使われる取っ手の種類や特徴、素材ごとの選び方、交換方法、注意点、そしてよくある質問までを、画像や実例とともにわかりやすく解説します。

和室リフォーム本舗、太田と申します。
建具業界に入って15年以上。
今はWEBやブログまわりを担当しています。
紙好きが高じて、襖紙の見分けにも自信あり。
実はフグ調理師免許も持ってます🐡
この記事で分かる事
木製引き戸の取っ手にはどんな種類がある?構造から理解しよう
まず、木製引き戸で一般的に使われる取っ手(引手)の種類を確認しておきましょう。
■ 埋め込み型(引手)

扉にくぼみを設け、そこに指をかけて開閉するタイプです。
引っかかりがなくフラットな構造で、和室やミニマルデザインの部屋と非常に相性が良いのが特長です。
掘り込み引手の使用例:藤戸引手(水上金属株式会社)
※リンク先は外部サイト(水上金属株式会社)に遷移します。
※弊社の引き戸「ふすまリフォームドア」にも同タイプの引手を採用しています。
■ ノブ・つまみ型
丸いつまみや小さなノブをねじで取り付けるタイプです。
軽い木製引き戸や収納用の扉に適しており、DIY初心者にも扱いやすいのがメリットです。
■ デザイン重視型

陶器・真鍮・木材・アイアンなど、素材にこだわったデザイン性の高い取っ手。
構造としては「埋め込み型」か「ノブ型」のいずれかに分類されます。
引手を華やかにしたい方には、当店オリジナルの「華引手」がおすすめです。縁起の良い千鳥文様をあしらい、和室の雰囲気を一層引き立てます。
✅ 華引手の商品一覧はこちら
素材・デザイン・用途別の選び方

木製引き戸の取っ手を選ぶ際は、「素材」「デザイン」「使う場所」の3つをバランスよく考えることが大切です。見た目の雰囲気はもちろん、手に触れる感触や取り付ける部屋との相性まで、日常の使い勝手を大きく左右します。
木製
自然な風合いと温かみがあり、和室との相性は抜群です。やさしい手触りで冷たさを感じにくく、落ち着いた空間づくりに向いています。ナチュラル系インテリアともなじみやすく、選ばれることの多い素材です。

ページの読み込みに少し時間がかかる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
出典元:建築金物カタログ(MIWAロック)別サイトへ遷移します。
金属(真鍮・ステンレスなど)
シャープで高級感のある印象を与える素材です。耐久性にも優れており、モダンな内装やクラシック調のインテリアにマッチします。表面仕上げの種類も豊富で、空間にアクセントを加えたいときに効果的です。
陶器
やわらかな印象で、白や柄入りのデザインが豊富です。個性的な取っ手を探している方に人気があり、アンティーク風やカントリー調の部屋によく合います。清潔感のある仕上がりで水回りに使われることもあります。
アイアン

重厚で無骨な印象が特徴的。しっかりとした存在感があり、和モダンやインダストリアル系の空間にぴったりです。経年変化により味わいが増すため、長く使いたい方にもおすすめです。
素材 | 特徴 | 向いている部屋 |
木製 | 手触りがやさしく、温かみのある印象。和室にぴったり。 | 和室・ナチュラル系 |
金属(真鍮・ステンレスなど) | 高級感・耐久性に優れ、シャープな印象。 | モダン・クラシック |
陶器 | 柄入りや白系で清潔感があり個性的。 | アンティーク風など |
アイアン | 無骨で重厚な印象、存在感あり。 | 和モダン・工業系 |
さらに、以下のような選び方もあります:
- 滑りにくさを重視 → マットな木製・陶器など
- 高齢者に優しい → 握りやすく、力がいらないノブ型
- デザイン性重視 → 部屋の雰囲気に合う素材や色味を選ぶ
木製引き戸のタイプと取っ手の相性
木製引き戸と一口に言っても、ふすま・洋風建具・収納扉など種類はさまざま。それぞれの扉の構造や重さに応じて、適した取っ手の形状や取り付け方法も異なります。見た目だけでなく、開閉のしやすさや安全性も考慮して選びましょう。
扉のタイプ | 向いている取っ手 |
和室のふすま | 埋め込み型(引手) |
木製建具(洋風) | 埋め込み型・デザイン型 |
収納の小扉(開き戸) | ノブ・つまみ型 |
重い引き戸 | 握りやすいノブ型やハンドル型 |
取っ手を交換するタイミングは?3つのサイン

以下のような状態になっていたら、交換を検討するタイミングかもしれません。
- ✅ 開け閉めがしにくくなってきた
- ✅ 部屋のインテリアと合わなくなってきた
- ✅ 黒ずみ・サビ・劣化が目立ってきた
木製引き戸の取っ手交換に必要な道具

- プラス/マイナスドライバー
- メジャー・鉛筆(位置測定や印付け)
- 養生テープ(作業中の扉保護に)
- 木工用ボンド(緩み防止用)
- 雑巾や掃除道具
- スクレーパー・電動ドリル(必要に応じて)
木製引き戸の取っ手交換方法(タイプ別)
● 埋め込み型(引手)の交換手順
- Step 1:古い引手を取り外す
└ ネジ式ならドライバーで、接着タイプならへらなどで丁寧に剥がします。 - Step 2:彫り込み部分の清掃
└ 木くずや古い接着剤などをきれいに取り除きます。 - Step 3:新しい引手のサイズ確認
└ 彫り込みのサイズと新しい取っ手の寸法が合っているかをチェック。 - Step 4:引手を固定する
└ ネジまたは木工用ボンドを使って、しっかりと固定します。 - Step 5:ガタつきの確認
└ ぐらつきがないか確認し、問題なければ完了です。
● ノブ・つまみ型の交換手順
- Step 1:古いノブの取り外し
└ 裏側のネジをドライバーで外します。 - Step 2:ネジ穴の確認
└ 新しい取っ手のネジが、既存の穴と合うか確認します。 - Step 3:仮止めして位置調整
└ 位置を合わせながら軽く仮止めします。 - Step 4:しっかり固定する
└ 最後にしっかりと締め付け、固定します。 - Step 5:開閉動作をチェック
└ スムーズに開閉できるかを確認して完了です。
● デザイン重視タイプ
構造が「埋め込み型」か「ノブ型」かを事前に確認し、上記の手順を参考に交換してください。
※取り付け方法により必要な道具が異なる場合があります。
難しいケースと対処法
- ネジ穴が合わない → 電動ドリルで穴を新しく開ける
- 元の穴がゆるい → 木工用パテやボンドで補強
- 接着取っ手が外れにくい → スクレーパーで少しずつ丁寧に剥がす
作業時の注意点
- 木製扉にネジを強く締めすぎると割れる原因になります
- ピッチ(穴の間隔)が合わないと固定できません
- 無理に力をかけず、丁寧に作業しましょう
よくある質問(FAQ)
Q. 引き戸の取っ手は自分で交換できますか?
A. サイズが合えば、DIYで可能です。基本的な工具があればご自宅で取り付けできます。
Q. 和室に合う素材は?
A. 木製・陶器・真鍮など、落ち着いた質感の素材が人気です。
Q. 古いふすまにも取り付けられますか?
A. はい。彫り込みサイズが合えば問題ありません。
Q. 賃貸住宅でも取っ手の交換はできますか?
A. 交換可能ですが、原状回復が求められるため、元の取っ手は必ず保管しておきましょう。
Q. サイズが合わない場合はどうすれば?
A. 電動ドリルなどで穴を加工する必要があります。難しい場合は専門業者への相談もおすすめです。
まとめ|木製引き戸の取っ手で使い心地も見た目もアップ
木製引き戸の取っ手は、見た目・操作性ともに空間の印象を左右する重要なパーツです。
古くなった、黒ずんでいる、使いづらくなってきたなどのサインが出てきたら、思い切って交換してみましょう。
DIYで手軽に交換できる取っ手も多く、お部屋の印象を一新する絶好のプチリフォームになります。
「少し気になる」を「交換して良かった!」に変えて、木製引き戸の快適な使い心地を手に入れてみてください。