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  • 公開日:2025年7月22日
  • 更新日:2025年7月22日

音・引っかかり・重さにサヨナラ!室内引き戸レールの交換と再発防止マニュアル

音・引っかかり・重さにサヨナラ!室内引き戸レールの交換と再発防止マニュアル

「あれ、引き戸が重い?」——小さな不調の正体はレール劣化かも

引き戸を開け閉めしたときに「ガタッ」「ギギッ」といった音がしたり、妙に重く感じたりした経験はありませんか?
その原因、多くの場合は「戸車」ではなく、「レール」の摩耗や歪み、サビが関係しています。

長年の使用によって傷みが進むと、戸の動きに支障が出るのは当然のこと。
本記事では、そんな室内引き戸のレールをDIYで交換する方法と、トラブル再発を防ぐメンテナンス方法まで、図解とともに徹底的に解説します。

執筆者のイラスト

和室リフォーム本舗、太田と申します。
建具業界に入って15年以上。
今はWEBやブログまわりを担当しています。
紙好きが高じて、襖紙の見分けにも自信あり。
実はフグ調理師免許も持ってます🐡

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目次

【1】こんな症状はレール交換のサイン!

  • 引き戸の動きが引っかかる
  • ゴリゴリ・ギギギと音がする
  • 強く押さないと閉まりきらない
  • 引き戸が傾いているように見える
  • 開閉中に床が傷つく

これらはすべてレールの劣化に起因する症状。
金属疲労やゴミの詰まり、湿気によるサビなど、見えない部分に不具合が潜んでいます。

【2】レール交換で得られるメリット

● スムーズな開閉

摩耗したレールから新品へ交換すると、驚くほど軽くスライドするようになります。

● 不快な音の軽減

引っかかり音やガタつき音が解消され、静かな開閉が可能に。

● 見た目も清潔に

黒ずみ・サビ・ホコリで劣化したレールは、見た目にもマイナス。新品にすることで空間がすっきりします。

【3】レールの種類と素材による違い

【設置タイプ】

引き戸レールには、大きく分けて「下レール式」「埋め込み式」「上吊り式」の3タイプがあります。
それぞれ構造や見た目、掃除のしやすさなどに特徴があるため、使用する部屋の環境や目的に合わせて選ぶことが大切です。

用途や設置環境に合わせて選べる3タイプのレール方式を比較!

タイプ特徴
下レール式一般的な構造。安定感があり取り付けも簡単
埋め込み式フラットで見た目がすっきり。段差がない
上吊り式床にレールがないため掃除しやすい
見た目・掃除のしやすさ・安定感…それぞれの設置タイプの特徴をチェック!

【素材の違い】

引き戸レールは素材によって耐久性や使い勝手が大きく異なります。
設置場所の環境(湿気の多さ・音の出やすさなど)や使用頻度に合わせて、適した素材を選ぶことが重要です。

レール素材の特性を比較して、使用場所や耐久性に合った選択を!

素材特徴
アルミ軽量・扱いやすくコスパも良好。室内用として一般的
ステンレス錆びにくく高耐久。湿気の多い場所にも対応
樹脂静音性に優れるが耐摩耗性はやや劣る。軽量な扉向け
アルミ・ステンレス・樹脂、それぞれのメリットと向いている環境とは?
樹脂レールに金属製戸車を使うと摩耗しやすいため、素材の組み合わせには注意が必要です。

【4】交換前のチェックポイント

1.戸車とレールの相性確認

溝の形状や幅が異なるとスムーズに動きません。

2.設置場所の環境

湿気が多い場所ではステンレス製が安心です。

3.敷居の構造確認

埋め込み式レールはDIYでは難しいことも

敷居の中にレールが埋め込まれている「彫り込み式」の場合、DIYでの交換は難易度が高くなります。
木製敷居を削る加工や、正確な高さ調整が必要になるため、無理せず業者に相談するのも選択肢です。

YKK APの公式動画では、埋め込み式レールの施工イメージがわかりやすく紹介されています。

出典元:【YKK AP】室内引戸/Vレール交換要領(YKK AP)

※外部ページへ遷移します

【5】DIYでレール交換を行う手順

用意する道具

  • ドライバー
  • メジャー・水平器
  • 電動ドリル(下地により)
  • 掃除道具(雑巾・ブラシ)
  • 新しいレール・必要なら戸車

作業ステップ(所要時間:1~2時間)

引き戸のレールを交換する作業手順の図解。取り外しから固定までの5ステップを示している
引き戸のレール交換プロセスを図解したものです。作業の流れを視覚的に把握できます。

STEP 1:引き戸を取り外す
両手でゆっくり持ち上げ、レールから外します。

STEP 2:古いレールを外す
ネジや接着を確認しながら取り除きます。

STEP 3:設置面をきれいにする
埃やゴミ、接着剤をきちんと除去。

STEP 4:新しいレールを仮置きする
水平器を使って角度やズレをチェック。

STEP 5:ネジで固定する
強く締めすぎず、均等に取り付けましょう。

STEP 6:引き戸を戻して動作確認
戸車がレールに合っているかを確認。

戸車の交換もされたい場合は以下記事をお読みください。あわせてご覧ください。:
関連記事:引き戸はそのまま!戸車だけ交換する方法|DIY初心者でもできる手順と注意点

【6】失敗しやすいポイントと対策

DIYで引き戸のレール交換を行う際、注意すべき落とし穴がいくつかあります。
とくに「水平がズレてレールが斜めにつく」「重くてスムーズに動かない」「ネジがうまく固定できない」などは、実際によくあるトラブルです。

そこで、代表的なミスとその対処法を表にまとめました。 施工前に目を通しておくと安心です。

よくあるDIYミスとその解決法を一覧でチェック!
よくあるミス解決策
レールが斜めに付く仮置き時に水平器でしっかり確認
重くて動かない戸車との相性を見直し、潤滑スプレーで補助
ネジが効かない下地補強材を使う or ネジ位置をずらす
引き戸レールの交換時にありがちな3つのトラブルと、現場でも使える具体的な対策をまとめました。

【7】交換前に試したい!簡単なレールの手入れ方法

軽度なサビや汚れなら、交換前にメンテナンスで改善することも可能です。

● 手順

  1. 中性洗剤+ブラシで汚れ除去
  2. 金属用ポリッシュでやさしく磨く
  3. 水拭き → 乾拭きで研磨剤を拭き取る
  4. 防錆スプレーまたは金属ワックスで保護

【8】防錆・保護コーティングで再発を防ぐ

レールの寿命を延ばすには、保護処理が重要です。

  • 金属保護ワックスでコーティング
  • 防錆スプレーで湿気対策
  • 水回り・玄関にはとくに有効

【9】交換費用の目安

DIYと業者依頼、それぞれの費用感を比較!

室内引き戸のレール交換にかかる費用は、作業を自分で行うか、業者に依頼するかで大きく異なります。
ここでは、それぞれの方法で想定される費用感を表にまとめました。

方法費用目安
DIY約8,000〜15,000円(部材のみ)
業者依頼約15,000〜30,000円(工賃込み)
室内引き戸レールの交換にかかる大まかな費用を、方法別にわかりやすくまとめました。
費用感の参考にしたい場合は、ポータルサイト「暮らしのマーケット」などで「レール 交換」と検索すると、対応業者や参考価格帯を一覧で確認できます。

出典元:暮らしのマーケット – 引き戸レール交換暮らしのマーケット

※外部サイトへ移動します

【10】よくある質問(FAQ)

Q1. DIY初心者でもできる?
構造がシンプルな引き戸であれば、DIYでも十分対応可能です。事前にレールや戸車の形状を確認しましょう。
Q2. 敷居ごと交換できる?
木製敷居の本体交換は難しいため、既存の溝に後付けレールを取り付けるのが現実的です。
後付けレールには ホームフロアー ラインレール などがあります。
Q3. どの素材を選べばいい?
設置環境に応じて素材を選びましょう。
・湿気が多い場所 → ステンレス製
・掃除を楽にしたい → 上吊り式+アルミ製
・静かに使いたい → 樹脂製(ただし軽量な戸向き)
Q4. 交換のタイミングは?
滑りが悪い、異音がする、戸車やレールの摩耗が目立つときが交換の目安です。早めの対応がおすすめです。

まとめ|レールを変えると暮らしが変わる

室内引き戸のちょっとした引っかかりや音の違和感。
それを我慢しながら暮らすよりも、レールを新品に交換してしまうことで、驚くほど快適な開閉が手に入ります。

DIYなら費用も抑えられ、自分の手で住まいを快適にできる満足感も。
さらに再発防止の保護処理まで行えば、長く快適な状態を維持できます。

「敷居はそのまま、扉だけを一新したい」という方には、
和室リフォーム本舗の【ふすまリフォームドア】や【アルマジシリーズ】などの交換用建具もおすすめです。お気軽にご相談ください!

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