引き戸の開け閉めが重い、音がする、引っかかる…そんなときは「戸車」や「引き戸レール」の汚れや劣化が原因かもしれません。
実は、引き戸レールや戸車のお手入れをするだけで、スムーズな動きが戻ることもあります。
DIYで簡単にできる方法を知っておくだけで、毎日のストレスがぐっと減ります。
この記事では、誰でも簡単にできる引き戸のレール・戸車のお手入れ手順を丁寧に解説します。

建具業界に入って17年。
今はWEBやブログまわりを担当しています。
紙好きが高じて、襖紙の見分けにも自信あり。
実はフグ調理師免許も持ってます🐡
目次
- 準備する道具
- 引き戸レールの掃除方法|ゴミ取り・拭き掃除のやり方
- 戸車のメンテナンス|ホコリ除去と潤滑スプレーの使い方
- 元に戻して動作確認
- お手入れする際の注意点
- よくある質問(Q&A)
- まとめ|引き戸の不調は「レール・戸車のお手入れ」で解決できる!
【1.】 準備する道具
引き戸のレールと戸車のお手入れは、特別な工具がなくても手軽に行うことができます。
まずは、以下の道具を準備しましょう。
潤滑スプレーは、乾燥後のベタつきが少ない「シリコンスプレー」がおすすめです。
ホームセンターなどで安価に手に入り、販売員さんに「シリコンスプレー」と伝えればすぐに見つけられます。


- 掃除機(先端に細いノズルを装着すると◎)
- 歯ブラシや綿棒
- 雑巾または布
- 中性洗剤(必要に応じて)
- 潤滑スプレー(シリコンスプレーがおすすめ)
【2】引き戸レールのお手入れ方法|ゴミ取り・拭き掃除のやり方
① 引き戸を外す
両手で持ち上げて、手前に引いて外します。(外し方は戸の種類によるので注意してください。)

② レールのゴミを取り除く
掃除機や歯ブラシでレール内のほこりや髪の毛などを丁寧に取り除きます。

③ 汚れを拭き取る
水で薄めた中性洗剤を布に含ませ、レール全体を拭いたら、乾いた布でしっかり乾拭きしましょう。

【3】戸車のメンテナンス|ホコリ除去と潤滑スプレーの使い方
① 戸車部分のホコリを除去
歯ブラシや綿棒でゴミをかき出します。

② 動きの確認
回転が重い、ガタツキなど異常があれば交換も検討しましょう。
③ 潤滑油を少量スプレー
シリコンスプレーを戸車の軸にひと吹きします。
(※油分の多いCRCなどはゴミが付きやすくなるので避けるのが無難)

※お手入れだけで改善しない場合もあります。その場合は「交換」をお勧めします。
▶関連記事:引き戸の戸車交換の方法|DIYでできる交換手順と注意点を解説
【4】元に戻して動作確認
お手入れが終わったら引き戸を元に戻し、スムーズに動くか確認しましょう。引き戸が滑らかに動けばお手入れ完了です。
【5】お手入れする際の注意点
引き戸は重さがあるので外したり戻したりする際は、必ず大人2人以上で作業を行いましょう。また、引き戸が重いからといって無理に引くと、レールや戸車を破損する恐れがあります。
レールを水拭きした後は必ず乾拭きして湿気を残さないようにしましょう。濡れたまま放置するとサビやカビの原因になってしまいますので、お手入れの際は注意してください。
【6】よくある質問(FAQ)
Q. 戸車のお手入れをしてみたが、まだ動きが悪いのですが?
A. 戸車が摩耗している可能性があります。交換を検討しましょう。
Q. お手入れはどのくらいの頻度でやればいい?
A. 1年に1〜2回のお手入れがおすすめです。
和室リフォーム本舗では「レール」や「戸車」を販売していますので、ぜひチェックしてみてください。
【7】まとめ|引き戸の不調は「レール・戸車のお手入れ」で解決できる!
引き戸の動きが重い、音がする、引っかかる…そんなトラブルの多くは、レールや戸車にたまったホコリや汚れが原因です。
でも心配はいりません。掃除機や綿棒、中性洗剤、シリコンスプレーなど、特別な工具がなくても手軽にできるメンテナンスで、多くの不調は改善できます。
特にシリコンスプレーをうまく活用することで、開閉のスムーズさが格段にアップし、引き戸の寿命を延ばす効果も期待できます。
定期的なお手入れ(年1〜2回の掃除・点検)を習慣にすることで、大がかりな修理や交換のリスクを減らすことができるでしょう。
それでも改善しない場合は、戸車の交換を検討しましょう。
交換手順はこちらの記事も参考にしてください:
▶引き戸の戸車交換の方法|DIYでできる交換手順と注意点を解説