押入れを現代的で機能的なクローゼットにリフォームすることで、和室の収納スペースを劇的に改善できます。和室特有の雰囲気を残しつつ、洋服や日用品を使いやすく整理できるクローゼットへ変身させれば、住まい全体の快適さも向上します。
この記事では、
- 押入れをクローゼット化するメリット
- クローゼット化に必要な手順と注意点
- 扉や内部構造の工夫
- 費用の目安と節約のポイント
まで、分かりやすく解説します。
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目次
押入れをクローゼットにするメリット
1. 和室の雰囲気を保ちながら収納力を向上できる
従来の押入れは布団収納を前提とした単純な構造で、洋服や小物を整理しづらいのが欠点でした。クローゼット化すれば、ハンガーパイプや棚を設置できるため衣類の収納が圧倒的に効率的になります。
2. 洋服の整理がしやすくなる
ハンガーに吊るして収納できるので、シワを防ぎながらコーディネートが一目で把握できます。見やすく取り出しやすい収納は、日々の身支度を快適にします。
3. 部屋全体の美観がアップ
扉デザインを選べるのもクローゼット化の魅力です。白やベージュなど明るい色を選べば部屋全体が広々と見え、木目調なら和モダンな印象に。ミラー付き扉を選べば空間を広く見せる効果も得られます。
和室全体をおしゃれに整えたい方はこちらの記事も参考になります。
関連記事: おしゃれな和室で居心地の良い空間づくり|デザインと活用のアイデア集
押入れをクローゼットにリフォームする方法
押入れのクローゼット化は内部構造の変更と扉の交換の2ステップに分かれます。DIYでも可能ですが、工程が多く、事前に十分な準備と知識が必要です。
1. 内部構造のリフォーム
既存構造の撤去
天袋や中段の棚板、襖を外し、一つの空間にまとめます。下地の補強やカビ対策のため、壁や床の状態を必ず確認しましょう。湿気対策を行っておくと、後々のカビや臭いを防げます。
ハンガーパイプの設置
パイプは収納する洋服の長さに合わせて設置します。
- ロングコート用:約160cmの高さ
- ジャケット・シャツ用:約120cmの高さ
パイプの素材は錆びにくいステンレスやアルミ製がおすすめ。パイプエンドには滑り止めストッパーを付けると使いやすくなります。
参考サイト:TOSO「クローゼットにハンガーパイプを後付けする方法」
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棚板の追加
棚を設置すると収納力が格段にアップします。
- 衣類用:棚間隔 25〜30cm
- バッグ・帽子用:棚間隔 40〜50cm
可動式の棚なら収納アイテムに合わせて高さを変えられます。棚板の素材はメラミン化粧板が軽量で扱いやすく、木製棚板なら温かみを演出できます。
照明を取り付ける
奥が暗くなりやすいため、LEDテープライトやセンサー付きライトを取り付けると便利です。
2. 扉の選び方と取り付け
扉は部屋の雰囲気や使い勝手を左右する重要なポイントです。代表的な3パターンを紹介します。
折れ戸に変更
- 開閉スペースを取らず省スペース
- 見た目がモダンで部屋が広く見える
- レール設置が必要だがDIYでも比較的作業しやすい
引き戸に変更
- 和室の雰囲気を残せる
- 開けたままでも邪魔にならない
- 吊り下げ式と床設置式があり、用途や好みに応じて選択
カーテンで仕切る
- 最も低コストで簡単
- デザインで個性を出せる
- 光やホコリが入りやすいため湿気対策が必須
費用の目安と節約のコツ
押入れのクローゼット化にかかる費用は改造規模や選ぶ素材で大きく変動します。
一般的な費用相場
- 簡易改造(棚・パイプ設置のみ):5〜10万円
- 本格改造(内部構造+扉交換):20〜50万円
DIYで一部作業を行えば費用を抑えられますが、構造の撤去や扉の設置など専門知識が必要な作業は業者依頼が安心です。
押入れをクローゼット扉に交換する際の値段についての詳細はこちらの記事もご覧ください:
✅ クローゼット扉を交換する費用はいくら?DIYと業者の相場を徹底比較
節約のポイント
- 既存の敷居や枠を活かす(後付けタイプの扉を選ぶ)
- 扉は規格サイズの既製品を使用
- 照明や棚は後から追加できるようにして初期費用を抑える
注意点と失敗しないための対策
押入れをクローゼットにリフォームする際は、見た目や収納力だけでなく、安全性や使い勝手も意識することが大切です。以下の3つのポイントを押さえておけば、失敗やトラブルを防ぎやすくなります。
- 構造の強度確認
棚やパイプを取り付ける壁が強度不足だと重さに耐えられません。必要に応じて下地補強を行いましょう。 - 湿気対策
押入れは湿気がこもりやすい場所です。防湿シートや除湿剤を使い、定期的に換気しましょう。 - 開口部のサイズ計測は正確に
扉の交換では、ミリ単位のズレが開閉不良の原因になります。
DIYと業者依頼の比較
押入れをクローゼットにリフォームする際、「DIYで行うか」「業者に依頼するか」で費用や手間が大きく変わります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
- DIYのメリット:費用を抑えられる/自分のペースで進められる
- DIYのデメリット:工具・知識が必要/失敗すると余計なコストが発生
- 業者依頼のメリット:仕上がりが確実/保証がある
- 業者依頼のデメリット:費用が高め
部分的にDIY、扉交換や内部解体は業者依頼など、組み合わせる方法もおすすめです。
まとめ
押入れをクローゼットにリフォームすると収納力が飛躍的に向上し、部屋の美観もアップします。
- 内部構造の整理と湿気対策をしっかり行う
- 自分に合った扉スタイルを選ぶ
- 費用を抑えるには既存の枠を活かす
これらを意識することで、暮らしやすい収納空間を手に入れられます。
和室リフォーム本舗の「押入れリフォームクローゼット」は、今あるふすまの枠を活かして後付けできる人気商品です。
