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  • 公開日:2025年5月28日
  • 更新日:2025年9月20日

引き戸の戸車の調整方法について│自分で簡単にできる隙間(高さ・傾き)調整方法を図解付きで解説!

引き戸の戸車の調整方法について│自分で簡単にできる隙間(高さ・傾き)調整方法を図解付きで解説!

「引き戸がしっかり閉まらない」「戸の隙間が気になる」というトラブルは、実は“高さ”や“傾き”が原因で起きている場合が多いです。
建付けの微妙なズレにより、戸が片方だけ浮いてしまったり、開け閉めの際に引っかかりを感じることがあります。

このズレは、レールや戸車を交換しなくても、自分で簡単に調整できる場合が多いです。
この記事では“高さ・傾き調整”の方法を図解付きで解説します。

関連ガイド:
木製引き戸の隙間…これって直せる?原因別6つの対策法

執筆者のイラスト

和室リフォーム本舗、太田と申します。
建具業界に入って15年以上。
今はWEBやブログまわりを担当しています。
紙好きが高じて、襖紙の見分けにも自信あり。
実はフグ調理師免許も持ってます🐡

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目次

簡単にできる!引き戸の不調チェック方法

紙1枚でわかる簡易診断法

まずは隙間の状態を確認しましょう。
A4用紙やコピー用紙1枚を用意し、引き戸の閉まる部分に差し込んでください。
・スッと抜ける箇所があれば「隙間が広がっている」
・引っかかる箇所があれば「高さがズレている」
このチェックでどの部分がズレているか簡単に判断できます。光漏れなども見てみると良いでしょう。

レールや戸車の“ズレ”を目視確認

次に、敷居レールや戸車の位置を目視で確認します。
・敷居のゴミ詰まりで戸車が浮いていないか
・戸車の位置が左右で違っていないか
戸車のネジが緩んでいると、少しの衝撃で傾きや高さが変わってしまうため、ここを重点的に見ましょう。

■敷居の削れによる“ズレ”も要チェック■

引き戸を支える敷居は、長年の使用で表面が削れて水平が崩れることがあります。敷居が削れると戸車が正しく転がらず、引き戸がガタガタしたり、片側が沈み込むような傾きが生じます

この状態では、戸車のネジ調整だけでは改善しない場合もあるため、敷居の補修やレール交換が必要になるケースもあります

敷居の劣化が進み、レールの交換が必要な時、敷居の上に後付けできるタイプもあります。興味のある方は是非ご覧ください。

出典元:引き戸レール(アトムリビンテック株式会社)※外部ページに遷移します

高さ・傾きを直す具体的な手順(図解付き)

用意するもの

必要なのはプラスドライバー1本

戸車調整ネジで高さを合わせる手順

引き戸を取り外し、戸車部分のネジ位置を確認

  • 戸車横にある調整ネジを右に回す(時計回り)と「上がる」(戸車がせり出す=戸が上がる)
  • 左に回す(反時計回り)と「下がる」(戸車が内部に引っ込む=戸が下がる)

隙間ができている側を少しずつ上げ、均等に調整する

※事前に、ご自宅の引き戸の戸車がどちらに回すと戸車が出てくるか事前にご確認ください。

※戸車のネジ山を傷めないように、ゆっくりと少しずつ回してください。特に重い引き戸は、取り外して調整する方がやりやすいことがあります。

目安として、以下のように調整します

右上に隙間:左下の戸車を上げる
右下に隙間:右下の戸車を上げる
左上に隙間:右下の戸車を上げる(車を出す)
左下に隙間:左下の戸車を上げる

左右どちらかが下がっている場合は、低い側の戸車ネジを少しずつ締めて高さを合わせるのが基本です。

左右のバランス調整テクニック

両側の戸車を均等に上げ下げすることで、傾きが修正されます。
微調整を繰り返しながら、閉めた時に上下・左右ともに隙間が均等になるよう調整しましょう。

調整しても直らないケースとは?

戸車の劣化・破損が原因の場合

戸車のタイヤ部分が削れていたり、回転が悪くなっている場合は調整だけでは直らないケースが多いです。
この場合は「戸車の交換」が必要になります。

レール自体が変形しているケース

敷居レールが歪んでいたり、長年の使用で凹凸ができている場合も調整だけでは改善しません。
「レール交換」や「敷居の補修」が必要になることもあります。

快適さを保つためのメンテナンスポイント

月1回の簡易チェックリスト

  1. 引き戸の開け閉め時にガタつきがないか
  2. 戸車ネジが緩んでいないか
  3. 敷居レールにゴミが溜まっていないか

月に1回、これらをチェックするだけで、隙間トラブルの発生を大幅に減らせます。

掃除と注油のタイミング

戸車やレール部分には、定期的に掃除機をかけると効果的です。
必要に応じてシリコンスプレーなどで軽く注油すると、戸の滑りが良くなりトラブル予防になります。

よくある質問(FAQ)

Q1:賃貸物件でも自分で戸車の調整をして大丈夫?

A:調整ネジを回す程度の作業なら問題ありません。ただし、戸車の交換やレール部分の加工が必要な場合は、必ず管理会社や大家さんに確認しましょう。

Q2:戸車の調整ネジが固くて回らない時はどうすれば?

A:固着している場合は、無理に回すとネジ山を潰す原因になります。まずは潤滑スプレー(シリコンスプレー)を吹き付けて5〜10分置き、その後ゆっくりと回すのがコツです。
どうしても回らない場合は戸車の交換が必要になる場合もあります。

Q3:何度調整しても戸が傾いてしまう場合は?

A:敷居レールが歪んでいる、または戸車自体の劣化が原因で調整だけでは直らないケースがあります。その場合は「レール交換」や「戸車交換」が必要になりますので、下記記事をご参照ください。

戸車の交換方法はこちら

戸車の交換方法について
関連記事:引き戸の戸車を交換する方法|DIY初心者でもできる手順と注意点

引き戸レール交換の手順はこちら

レールの交換方法について
関連記事:室内引き戸のレール交換と再発防止|素材の選び方・費用・DIY手順

Q4:調整後も引き戸が重く感じるのはなぜ?

A:戸車の回転が悪くなっている、もしくは敷居レールにゴミやホコリが溜まっている可能性があります。掃除をしても改善しない場合は戸車そのものが劣化しているサインです。滑りが重い場合は戸車交換を検討してください。

レールと戸車の掃除の方法について
関連記事:引き戸の動きが悪い?レールと戸車のお手入れ方法|誰でもできる簡単メンテナンス術!

アジャスター付き引き戸かどうかの見分け方

以下のチェックポイントで確認できます:

  • 引き戸の下に小さな穴(調整ねじの入口)がある
  • 戸車の近くにプラスねじが見える
  • ネジを回すと戸の高さが変わる

これらが確認できれば、調整可能な戸車が搭載されていると判断してOKです。

まとめ:戸車の調整で快適な引き戸に

築年数が経った住宅でも、アジャスター付きの引き戸であれば、戸車の調整によって建物の歪みに対応できます。

ちょっとした道具(ドライバー)と少しの時間があれば、自分で十分に対応可能です。
引き戸の不調が気になっていた方は、ぜひ戸車の調整を試してみてください。生活の快適度がぐっと上がります。

\おすすめ/ 和室リフォーム本舗の調整戸車付き引き戸

和室リフォーム本舗では、アジャスター機能(高さ調整付き戸車)を標準装備した引き戸を多数取り扱っています。

  • 古い家でも設置しやすい
  • 枠の歪みに合わせて高さ調整が可能
  • スムーズな開閉を実現

DIYが得意な方でもそうでない方も、ある程度の調整なら業者に頼らず調整できるから安心。
和室リフォーム本舗の引き戸ならもともとアジャスターがついているから安心してお使いいただけますので是非ご覧ください!

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