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  • 公開日:2026年4月10日
  • 更新日:2026年4月1日

襖の引手を交換したい方へ|実際の相談から分かる選び方と注意点

襖の引手を交換したい方へ|実際の相談から分かる選び方と注意点

今回のご相談では、お客様より「襖の柄に合う引手を提案してほしい」というご要望をいただきました。

襖紙の写真だけでなく、アクセントクロスや周辺の壁紙、部屋全体の雰囲気が分かる写真もあわせて共有いただき、「空間全体に合う引手を選びたい」という意図が感じられる内容でした。

このように、襖の引手を選ぶ際に「デザインの統一感」を重視される方は非常に多く、単体の商品としてではなく、空間全体のバランスの中で選ぶことが重要になります。

和室や和モダン空間では、襖紙・壁紙・床・建具などの色味や質感の調和が特に大切です。引手だけが浮いてしまうと、せっかく整えた空間の完成度が下がってしまうこともあります。

そのため、こうしたご相談では、商品ページだけで判断するのではなく、実際のお部屋の写真や既存の襖の状態を確認しながら、より具体的にご提案していく流れになります。

(こちらの記事は実際のご相談を元に構成しております。)

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この記事を書いている人

和室リフォーム本舗の太田明子です。建具業界に15年以上携わり、現在はWEBやブログを担当しています。紙好きで襖紙の知識には自信あり。 当社は創業昭和21年(1946年)。自社工場からメーカー直販で、全国へ建具をお届けしています。

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目次

襖紙や壁紙に合う引手を選びたいというご相談事例

何を選んでよいか分からない方には、スタッフが現在のお部屋の状況をヒアリングしながら、いくつかおすすめをご提案しております。(画像はイメージです)

お客様からはその後、襖紙・部屋全体・アクセント部分・壁紙、そして既存の引手のサイズに関する情報が共有されました。

ここで重要になるのが、現在使われている引手の「つば部分を含めた外径」と、「下穴のサイズ」です。

今回のケースでは、既存の引手はつば部分を含めて比較的大きく、新しく検討されていた引手はそれよりも小さいサイズでした。下穴自体の寸法は近いものでしたが、すでに襖紙が貼られている状態では、引手のつばが既存の跡を十分に隠せない可能性がありました。

この点は、襖の引手交換で特に注意すべきポイントです。

「穴の大きさが合えば取り付けできる」と思われがちですが、実際には以下の確認が必要です。

・既存の引手の外径(つばの大きさ)
・新しい引手の外径
・下穴のサイズ
・既存の跡が隠れるかどうか

これらを確認せずに選んでしまうと、取り付け後に違和感が出たり、仕上がりが悪くなる原因になります。

寸法差による仕上がりへの影響

さらに今回のご相談で問題となったのが、「引手のサイズ差による仕上がりの違い」です。

新しく検討されていた引手は、既存の引手よりも外径が小さいため、取り付け自体は可能でも、以前の引手の跡が見えてしまう可能性がありました。

特に、すでに襖紙が仕上がっている状態では、後から跡を補修するのが難しく、見た目に違和感が出やすくなります。

このようなケースでは、無理に取り付けるよりも、サイズが合う引手を選び直すか、襖紙の貼り替えとセットで検討する必要があります。

実際の相談ではサイズが合わず見送りになった理由

現在お使いの引手の寸法イメージ図

最終的に今回のご相談では、「現在の襖にそのまま取り付けるのは難しい」という判断になりました。

理由は以下の通りです。

・既存の引手に対して、新しい引手のつばが小さく、跡を隠しきれない可能性がある
・すでに仕上がっている襖紙の状態では、補修が難しい

もし、襖紙を一から貼り替える前提であれば対応できる可能性もありましたが、今回は現状のまま交換したいというご希望だったため、見送りという結論になりました。

プロの視点|寸法が合わない場合の具体的な対処方法

今回のように寸法が合わない場合でも、加工によって取り付けが可能になるケースはあります。

例えば、今回のケースでは50mmの下穴に合わせるため、襖の構造に応じて以下のような加工が必要になります。

段ボール襖の場合は、下穴部分を少し広げるように調整します。一方で、本襖タイプの場合は「引手板」と呼ばれる下地の板があるため、この板を61mmに合わせて掘る加工が必要になります。

さらに今回検討されていた引手は外径が74mmから69mmへと小さくなるため、既存の跡が襖紙に残ってしまいます。そのため、きれいに仕上げるには襖紙の貼り替えが前提となります。

実際には、引手部分だけアクセントカラーの襖紙を貼ることで、デザインとして活かす施工をされる方もいらっしゃいます。

いずれにしても、引手の穴を掘る加工が必要になるため、DIYに慣れていない方は無理に行わず、お近くの襖屋さんに依頼されることをおすすめします。

ご自身で張り替えたい方はこちらをご覧ください。
関連記事: 和襖張り替え方法

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襖の引手選びで重要なのは「適合するかどうか」

今回のやり取りでは、お客様から「素敵な引手ばかりで残念」というお言葉をいただきました。商品自体には魅力を感じていただいていたものの、寸法の問題で採用には至りませんでした。

しかし、こうしたケースこそ専門店として重要な対応が求められます。

無理に販売するのではなく、既存の襖に適合するかどうかを正しく判断し、難しい場合はその理由をしっかりお伝えすることが、結果的にお客様の満足につながります。

襖の引手は小さな部品ですが、施工には専門的な判断が必要です。サイズ・構造・仕上がり状態によって取り付け可否が変わるため、事前に確認することが失敗防止につながります。

襖の引手を交換する前に確認したいポイント

これから襖の引手交換を検討している方は、以下のポイントを事前に確認しておくことをおすすめします。

既存の引手の外径を測る

つば部分を含めたサイズを確認し、新しい引手で跡が隠れるかチェックします。

下穴のサイズを確認する

穴の直径を測り、商品寸法と照らし合わせます。

襖の表裏の位置関係を確認する

両面同位置か、片面のみかによって選べる引手が変わります。

襖紙の貼り替え有無を確認する

貼り替え前か後かで施工条件が大きく変わります。

まとめ|襖の引手は見た目と寸法の両方で選ぶことが重要

襖の引手を選ぶ際は、デザインだけでなく、既存の襖に適合するかどうかを必ず確認することが重要です。

今回の事例のように、見た目が気に入っていても、サイズの問題で取り付けできないケースは少なくありません。

しかし、事前に確認することで「購入したのに取り付けできない」という失敗を防ぐことができます。

襖の引手は、和室の印象を大きく左右する重要なパーツです。見た目と機能性の両方を踏まえ、適切なものを選ぶことが、満足度の高いリフォームにつながります。

迷った場合は、既存の引手サイズや写真を用意して相談することで、より正確な判断が可能になります。

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