0120-757-530

平日  9:00〜12:00 13:00〜17:00

定休日 第2・4土曜日

  • 公開日:2026年5月21日
  • 更新日:2026年4月21日

手すき和紙などの特注障子紙は持ち込みできる?断られる理由と失敗しないための考え方

手すき和紙などの特注障子紙は持ち込みできる?断られる理由と失敗しないための考え方

障子の貼り替えを検討している方の中には、「せっかくなら、手すき和紙などの量産品ではない特注の障子紙を使いたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

既製品にはない風合いや質感を楽しめるのが魅力ですが、その一方で、施工の難しさやリスクも伴います。

実際に当店にも、「購入した障子紙を送るので貼ってもらえませんか?」といったご相談をいただくことがあります。

しかし、このご要望については、専門店として簡単にお受けすることができません。

この記事では、

・特注障子紙の持ち込み施工は可能なのか
・なぜ断られることが多いのか
・後悔しないための考え方

について、実際の現場目線で分かりやすく解説します。

目次
執筆者のイラスト

この記事を書いている人

和室リフォーム本舗の太田明子です。建具業界に15年以上携わり、現在はWEBやブログを担当しています。紙好きで襖紙の知識には自信あり。 当社は創業昭和21年(1946年)。自社工場からメーカー直販で、全国へ建具をお届けしています。

プロフィール詳細はこちら

関連記事:

障子の張替え費用について│実際いくらかかる?DIYと業者の価格を徹底比較

結論:特注障子紙の持ち込み施工は基本的に対応していません

結論からお伝えすると、
当店では「お客様が用意された特注障子紙を送っていただき施工する」という対応は行っていません。

理由はシンプルで、
仕上がりの品質を保証できないためです。

特に、手すき和紙などの量産品ではない特注の障子紙は、
素材ごとのばらつきや扱いの難しさがあり、
通常の施工方法では安定した仕上がりが出せないケースがあるためです。

理由①:特注障子紙は施工条件が一定ではない

手すき和紙の厚みや繊維のばらつきによる施工条件の違い
特注障子紙は厚みや繊維の状態が一定でなく、糊や水分量の調整が毎回変わるため安定した施工が難しくなります。

一般的な障子紙は、厚みや繊維の状態がある程度均一で、
施工方法もある程度決まっています。

しかし、手すき和紙などの特注障子紙は、

・紙の厚みが均一でない
・繊維の方向や密度にばらつきがある
・水分の吸い方や伸び方が異なる

といった特徴があります。

そのため、

・糊の選定
・水分量の調整
・乾燥時間の管理

すべてを個別に調整する必要があり、
通常の施工とは別物になります。

結果として、「いつも通り貼る」ということができず、
安定した品質を出すのが難しくなります。

理由②:やり直しがきかないリスクが高い

障子紙のシワや浮きなど失敗した場合のやり直しが難しい様子
特注障子紙は同じものが手に入らない場合も多く、シワや浮きが出ても貼り直しができないリスクがあります。

持ち込みの特注障子紙で最も大きな問題は、
失敗したときにやり直しができないことです。

例えば、

・シワが出る
・浮きが出る
・乾燥後にたるむ

といったトラブルは、障子施工では一定の確率で発生します。

量産品であれば貼り替えで対応できますが、
特注品の場合は同じ紙を再度用意できないケースも多く、
やり直しができません。

また、こだわって選ばれた紙ほど期待値も高く、
わずかな仕上がりの違いでも満足度に大きく影響します。

そのため、施工側としてもリスクが非常に高くなります。

理由③:トラブル時の責任が曖昧になる

配送事故で荷物に傷がついてしまった様子
配送・材料・施工のどこに原因があるか判断が難しく、トラブル時の責任範囲が不明確になりやすいのが大きな課題です。

もう一つの大きな理由が、責任範囲の問題です。

例えば、

・配送中に紙が傷んだ
・施工中に破れてしまった
・仕上がりに納得できない

といった場合、

「材料の問題なのか」
「施工の問題なのか」

の判断が難しくなります。

特に特注障子紙は代替がきかないため、
トラブル時の対応も非常に難しくなります。

こうした背景から、専門店では
材料と施工をセットで管理するケースが一般的です。

障子の貼り替えは「貼るだけ」の作業ではない

障子紙の貼り替えは、単純に紙を貼る作業ではありません。

仕上がりを左右する要素として、

・湿気による伸縮
・糊との相性
・組子への密着性
・乾燥後の張り具合

などがあり、素材ごとに最適な施工方法が変わります。

特に特注障子紙の場合は、
通常の施工では対応できないケースもあるため、
より繊細な調整が必要になります。

失敗しないために|特注障子紙を検討する前に

「この紙で仕上げたい」という気持ちはとても大切です。

ただし、特注障子紙を使う場合は、
施工との相性まで含めて考えることが重要です。

失敗を防ぐためには、

・事前に施工対応が可能か確認する
・障子本体との相性をチェックする
・仕上がりリスクを理解したうえで選ぶ

といった点を押さえておく必要があります。

ポイントは、
「紙単体」ではなく「完成した障子」で考えることです。

白い障子紙で問題なければ、確実に仕上がる選択もあります

白い障子紙で問題なければ、当店でご用意している商品からお選びいただけます。
仕上がりや相性まで考えた材料を使用していますので、安心してご利用いただけます。

現代の暮らしに、伝統の魅力を

📚 他のカテゴリもチェック

リフォーム基礎知識 (10)お知らせ・キャンペーン (2)お問合せ事例 (16)室内ドア(引き戸・開き戸) (33)クローゼット扉(押入れ) (10)襖・障子のリメイク (10)おしゃれな和室づくり (16)

ページトップへ