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  • 公開日:2025年6月13日
  • 更新日:2025年6月14日

【保存版】引き戸の採寸方法|ふすま・障子の測り方もやさしく解説

【保存版】引き戸の採寸方法|ふすま・障子の測り方もやさしく解説

このたびは和室リフォーム本舗にてご注文いただき、誠にありがとうございます。当店の商品は、お客様の設置環境に合わせて製作するオーダーメイド建具です。
そのため、製作前にお客様ご自身で、設置場所や既存建具の寸法をご計測いただく必要があります。この記事では、引き戸の採寸方法を中心に、ふすまのフチや障子の桟といった部分も含めてわかりやすくご案内いたします。

(きちんと採寸頂くタイミングは、ご注文後となりますので、事前にご計測は不要です。)
執筆者のイラスト

和室リフォーム本舗、太田と申します。
建具業界に入って17年。
今はWEBやブログまわりを担当しています。
紙好きが高じて、襖紙の見分けにも自信あり。
実はフグ調理師免許も持ってます🐡

📹 引き戸の採寸方法を動画でチェック!


初めての方でもわかりやすいよう、開口寸法の測り方や襖のフチの確認ポイントを動画でご紹介しています。
スマホ片手にご覧いただきながら、実際に採寸してみてください。

▶ 動画を見る(YouTubeが開きます)

この記事で分かること

【STEP1】開口部(設置場所)の採寸方法

設置場所の高さ(たて)

【設置場所の高さ】上下の溝の深さは含めないでください。

敷居の上から鴨居の下までを、左側・中央・右側の3ヶ所で測定してください。 ※上下の溝の深さは含めないでください。

設置場所の幅(よこ)

【設置場所の幅】柱から柱の間の幅を測ってください。

枠の内側から内側の幅を、上部・下部の2ヶ所で測ってください。

溝に関する寸法(標準採寸に含まれます)

【溝の幅】と【溝と溝の間の幅】襖溝は1本・2本・3本・4本など様々です。
  • 溝の幅
  • 溝と溝の間の幅

以下の寸法は、必要に応じてご計測ください(標準採寸には含まれません)

※必要かどうかは、ご注文後の確認の中で当店より個別にご案内させていただきます。

  • 柱から溝までの幅:柱(方立)と引き戸の干渉を防ぐために測定します。
  • 引手の高さ:床(敷居の上端)から引手の中心までの高さを測定します。
  • 戸袋の幅:引き戸を開けた際に扉が収納されるスペースです。柱も含めた横幅を計測してください。

【STEP2】引き戸・ふすま本体の採寸方法

本体の高さ・幅(mm単位)

  • 扉そのものの外寸を測定します。
  • フチがある場合はフチを含めて測ってください。
  • 戸車がある場合は戸車の一番下から測ります。

本体の高さ・幅(mm単位)

  • 扉そのものの外寸を測定します。
  • フチがある場合はフチを含めて測ってください。
  • 戸車がある場合は戸車の一番下から測ります。

【オプション対応】障子の桟(さん)の間隔変更について

桟の本数を増やしたい、間隔を細かくしたいなど、特注のご希望にも対応しています。
ご希望内容をもとに、仕上がりイメージや価格をご案内し、ご納得いただいたうえで製造を開始いたします。
※標準仕様に比べて工程が増えるため、追加料金が発生する場合がございます。
製造開始前であれば変更・キャンセルも可能です。お気軽にご相談ください。

採寸時に知っておきたい建具用語(用語集)

【開口部・溝部に関する用語】

  • 鴨居(かもい):戸の上部を支えるレール部分(上枠)
  • 敷居(しきい):戸の下部が滑るレール部分(下枠)
  • 溝の幅:ふすまをはめている溝部分の幅
  • 溝と溝の間の幅:ふすまをはめている溝部分の溝と溝の間の幅
  • 戸袋(とぶくろ):引き戸を開けたときに収納されるスペース
  • 柱(方立)から溝までの幅:柱と、溝までに隙間
  • 方立(ほうだて):片引き戸などで中央に入る縦枠
  • 引手の高さ:床(敷居の上端)から引手の中心までの高さ
敷居部分(下枠)の図解
【敷居】戸の下側を支える敷居(レール)
鴨居部分(上枠)の図解
【鴨居】引き戸上部の鴨居(レール
「溝の幅」の説明図
【溝の幅】引き戸が収まる溝の幅を測る
「溝と溝の間の幅」の説明図
【溝と溝の間の幅】引き戸が収まる溝と溝の間の幅を測る

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柱(方立)から溝までの隙間の図
【柱(方立)から溝までの幅】柱から溝までの距離を測る
引き戸が収納される戸袋の位置説明
【戸袋】扉を開けたときに収まる「戸袋」

【方立】開口の中央に入る縦枠「方立」
【引手の高さ】ふすま(引き戸)の一番下から引手の中心まで測る

【ふすまのフチ】

  • 上フチ:襖の上部。鴨居と接します。
  • 下フチ:襖の下部。敷居と接します。
  • 縦フチ:襖の縦部。
襖の縁(上下左右フチ)の構造解説図
【襖縁(ふすまふち)】
フチも含めて寸法を測る

【障子に関する用語】

  • 框(かまち):障子の外枠(四辺)
  • 縦桟(たてざん):縦方向に通る細い桟
  • 横桟(よこざん):横方向に通る細い桟
  • 桟間隔(さんかんかく):桟と桟の間の距離
障子の名称:框・桟などの解説図
【障子の名称】障子の各部名称の一覧
障子の桟間隔
【桟間隔】オプションで桟と桟の間隔を自由に変更可能

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【ふすま上部の隙間・全体スペースの説明】

採寸時によくみて頂く箇所「ふすま上部の隙間」と「ふすまが収まる全体のスペース」についてご説明いたします。

ふすま上部の隙間:鴨居とふすまの上端の間にできる“ゆとり”の部分。開閉のために必要なクリアランスです。  

全体のスペース:敷居から鴨居、左右の枠までを含めた“ふすま全体が納まる寸法”です。

この2つの位置関係を把握しておくことで、より正確な採寸ができ、設置時のトラブルを防ぐことができます。

ふすま上部の適正な隙間の例
ふすま上部の隙間】鴨居との間に必要なゆとり
ふすまが入る全体のスペースがどこか分かるアニメ
ふすまが入る全体のスペース

例えば、ふすまが収まる全体のスペースが*2000mmで、ふすま本体の高さも 2000mmの場合、「隙間(ゆとり)」がないため、ふすまをはめ込むことすらできません。  

開閉もスムーズに行えず、無理に設置しようとすると、鴨居やふすま本体に傷がつく恐れもあります。

ふすまや引き戸の開閉には、*鴨居とふすまの上端の間に適度な隙間が必要です。  

ご注文後、採寸内容に応じてこの部分の確認をお願いすることがございますので、ご協力をお願いいたします。

適切な上部クリアランスの例
【ちょうどよい隙間】スムーズな開閉に必要な隙間
隙間が足りずに収まらない襖の例
【ゆとりが少ない時】隙間不足によるトラブル例

    

ご計測時の注意点

  • 金属製メジャー(スチールメジャー)をご使用ください。
  • 単位はミリ(mm)でご記入ください。

  • ご不明な点は、お気軽にご相談ください。

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🔧 よくあるご質問(FAQ)

Q1:引き戸の採寸は自分でもできますか?

A:はい、可能です。
記事内の手順に沿って、開口部(設置場所)の幅・高さを複数箇所測っていただければ問題ありません。スチールメジャーを使用し、単位はミリ(mm)でご記入ください。初めての方は動画のご視聴もおすすめです。

Q2:襖のフチも含めて測るとはどういう意味ですか?

A:フチ(縁)とは、襖の上下左右を囲む細い木材部分を指します。
襖の寸法を測る際は、このフチも含めた「外寸」を測定してください。

Q3:誤差が心配です。どうしたら良いですか?

A:1ヶ所だけでなく、複数のポイントを測って下さい。
開口幅や高さは、上・中・下(または左・中央・右)の3ヶ所を測り、一番小さい寸法を基準に調整します。

もし、敷居や鴨居に大きな歪みがあって製作が難しい場合も、事前にご案内いたしますのでご安心ください。

製造前でしたらキャンセルも可能ですので、どうぞお気軽にご相談ください。

Q4:障子の桟(さん)の本数を増やすことはできますか?

A:はい、可能です。
ご希望の本数や間隔(mm単位)をお知らせください。標準仕様に比べて製作工程が増えるため、追加料金が発生する場合があります。事前にきちんと価格や仕上がりをご案内し、ご納得いただいてから製造いたします。

Q5:注文後に内容を変更できますか?

A:製造開始前であれば変更・キャンセルも可能です。
ご連絡をいただければ柔軟に対応いたします。ご不明点がある場合は、図やお写真の添付も歓迎です。スタッフが丁寧にサポートいたします。

寸法のご連絡方法

以下のいずれかの方法でご連絡ください:

  • ご注文後にお送りする「採寸入力フォーマット」から送信
  • お問い合わせフォーム
  • メール
  • お電話:0120-757-530
  • LINE(お友達登録が必要です)
LINEで問い合わせる

まとめ

引き戸・ふすま・障子の採寸方法は、一見むずかしそうに思われがちですが、ポイントを押さえれば心配いりません。
仮に不自然な寸法があった場合は、当店のスタッフからご連絡し、確認させていただきます。

やり取りが複数回にわたることもありますが、その際はどうかご協力をお願いいたします。
ご不安な場合は、お写真やスケッチをお送りいただいても構いません。
丁寧にサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。