
建具業界に入って17年。
今はWEBやブログまわりを担当しています。
紙好きが高じて、襖紙の見分けにも自信あり。
実はフグ調理師免許も持ってます🐡
目次
- 引き戸がしっくりこない理由とは?
- 調整に使うのは「戸車のアジャスター」
- 引き戸アジャスターの調整手順
- 調整しても直らない場合は?
- アジャスター付き引き戸かどうかの見分け方
- まとめ:戸車の調整で快適な引き戸に
- \おすすめ/ 和室リフォーム本舗の調整戸車付き引き戸
引き戸がしっくりこない理由とは?
築年数が経った家に住んでいると、引き戸の動きに違和感を覚えることがあります。たとえば…
- 戸の上や下がこすれる
- 最後まで閉まりきらない
- 開けるときに引っかかる
- 隙間が片方だけ大きい
こうした不具合の多くは、建物全体の歪みが原因です。木造住宅では、地盤沈下や木材の経年変化によって、設置場所の枠が徐々に傾いたり、直角でなくなったりすることがあります。
調整に使うのは「戸車のアジャスター」
最近の引き戸には、高さ調整が可能な戸車(アジャスター付き戸車)が使われていることが多く、この機能を使えば、建物の歪みに合わせて引き戸の傾きを調整することができます。
※この方法は、戸車に調整機能がある引き戸で、かつ高さにゆとりがある場合を前提としています。
アジャスター付きかどうかは、引き戸の下部にある戸車を確認してみてください。固定用ネジとは別に「調整ネジ」があるものが該当します。
「上がる」「下がる」などの文字が表示されていることも多く、これが調整戸車の目印です。
引き戸アジャスターの調整手順
STEP1:状態を確認
まずは引き戸の傾き具合をチェックしましょう。
- 下部がこすれている
- 上部に隙間がある
- 戸全体が斜めになっている
どちらを上げるか・下げるかを把握することで、次の調整がスムーズになります。
STEP2:調整ネジを探す
多くの引き戸では、下部左右どちらか(または両方)に調整ネジ(アジャスターねじ)がついています。カバーの中に隠れている場合もあるので、丁寧に探してください。
STEP3:戸車の調整方法
- 時計回りに回すと戸が上がる(戸車がせり出す=戸が上がる)
- 反時計回りに回すと戸が下がる(戸車が内部に引っ込む=とが下がる)
※ご自宅の引き戸の戸車がどちらに回すと戸車が出てくるか事前にご確認ください。
※戸車のネジ山を傷めないように、ゆっくりと少しずつ回してください。特に重い引き戸は、取り外して調整する方がやりやすいことがあります。
目安として、以下のように調整します




STEP4:動作チェック
調整後は、以下を確認しましょう。
- スムーズに開閉できるか
- 上下の隙間が均等か
- 戸がレールにしっかり乗っているか
違和感があれば、再度微調整してください。根気よく取り組めば、驚くほどフィットします。
調整しても直らない場合は?
以下のような場合は、戸車の調整だけでは改善しない可能性があります。
- 戸車が劣化・破損している
- 引き戸本体が反っている(湿気や気温の影響)
- レールや上枠が大きく歪んでいる
このような場合は、戸車の交換や枠の補修が必要です。戸車の交換だけで済みそうな場合は下記をお読みください。
→ 引き戸はそのまま!戸車だけ交換する方法|DIY初心者でもできる手順と注意点(内部リンク推奨)
アジャスター付き引き戸かどうかの見分け方
以下のチェックポイントで確認できます:
- 引き戸の下に小さな穴(調整ねじの入口)がある
- 戸車の近くにプラスねじが見える
- ネジを回すと戸の高さが変わる
これらが確認できれば、調整可能な戸車が搭載されていると判断してOKです。
まとめ:戸車の調整で快適な引き戸に
築年数が経った住宅でも、アジャスター付きの引き戸であれば、戸車の調整によって建物の歪みに対応できます。
ちょっとした道具(ドライバー)と少しの時間があれば、自分で十分に対応可能です。
引き戸の不調が気になっていた方は、ぜひ戸車の調整を試してみてください。生活の快適度がぐっと上がります。
\おすすめ/ 和室リフォーム本舗の調整戸車付き引き戸
和室リフォーム本舗では、アジャスター機能(高さ調整付き戸車)を標準装備した引き戸を多数取り扱っています。
- 古い家でも設置しやすい
- 枠の歪みに合わせて高さ調整が可能
- スムーズな開閉を実現
DIYが得意な方でもそうでない方も、ある程度の調整なら業者に頼らず調整できるから安心。
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