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  • 公開日:2026年5月28日
  • 更新日:2026年4月21日

室内引き戸に鍵を付けたい方へ|できるケース・できないケースを実例で解説

室内引き戸に鍵を付けたい方へ|できるケース・できないケースを実例で解説

あるお客様から、鍵付きの室内引き戸について複数のご相談をいただきました。実際のやり取りの流れに沿ってご紹介します。

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和室リフォーム本舗の太田明子です。建具業界に15年以上携わり、現在はWEBやブログを担当しています。紙好きで襖紙の知識には自信あり。 当社は創業昭和21年(1946年)。自社工場からメーカー直販で、全国へ建具をお届けしています。

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ケース① 鍵付きの室内引き戸はありますか?

築年数の経過した戸建てで、和室の引き戸を洋風ドアに変更したいとのことでした。防犯やプライバシーのため、鍵付きにできるかが最初のご質問です。

当店では、引き戸本体に鍵が最初から付いている商品は少なく、基本は引き戸錠を別途取り付ける仕様となります。ドア側には鍵用の穴加工を行い、鍵本体は同梱して後付けしていただく形で対応可能とご案内しました。

ケース② 外側シリンダー・内側サムターンで施錠したい

室内引き戸に使用するサムターンとシリンダーキーの違いを示した図
この事例では、外側は鍵、内側は手動で施錠できる仕様をご希望でした

続いて、外側は鍵、内側は手動で施錠できる仕様をご希望でした。さらに、2枚引き戸の中央で施錠したいとのことです。

しかし、2枚引き戸の場合は中央の重なり部分に鍵加工は行っておりません。設置場所の歪みなどにより、設置後に建付け調整が必要になる場合があり、その際に扉の位置が変わるためです。

中央にあらかじめ鍵位置を固定してしまうと、調整後にズレが生じ、鍵がかかりにくい・かからないといった不具合につながる可能性があります。そのため、左右それぞれに鍵を設置する仕様をご案内しました。

引き戸錠を中央に設置できない理由を示した図
引き戸は建付け調整で位置がズレるため、中央の重なり部分には鍵加工を行っていません

ケース③ 工具なしで取り付けたい

柱側の受け加工部分に受け金物を取り付けている様子
引き戸錠は扉だけでなく、枠側にも受け加工が必要になります。

さらに、「ドリルなどを使わずに設置したい」というご希望もありました。

引き戸錠(鎌錠など)の場合、柱側に受け穴の加工が必要になるため、完全に工具不要での設置は難しい仕様です。ドア本体は加工済みで出荷できますが、最低限の加工が必要になる点をご説明しました。

ケース④ 1枚だけ鍵付きにしたい

最終的に、「1枚だけ鍵付きにできるか」というご相談もいただきました。

こちらは1枚のみ鍵加工することが可能です。
ただし、鍵は片側のみの機能となるため、使い方によっては不便になる場合があります。

もともと中央で施錠したいというご希望だったため、鍵をかけた際は完全に閉め切りたいという前提で考えると、例えば左側に鍵を付けた場合は、右側の扉を動かないよう固定する必要があります。

この点をご説明し、使用方法を整理したうえで仕様を決定されました。

よくある質問(FAQ)

Q1. 室内引き戸に後から鍵を付けることはできますか?

A. 一般的な両側から開閉する室内引き戸の場合、何も加工されていない状態から「そのまま後付けする」ことはできません。鍵を取り付けるには、扉本体や枠側に加工が必要になります。
一方で、片側のみ開閉する仕様の引き戸など、条件によっては後付けできるケースもあります。

Q2. 2枚引き戸の中央に鍵を付けることはできますか?

A. 加工自体は可能ですが、建付け調整によって扉の位置が変わるため、鍵がかかりにくくなる可能性があります。そのため当店では中央への設置は推奨していません。

Q3. 工具を使わずに鍵を取り付けることはできますか?

A. 完全に工具不要での設置は難しいです。特に柱側には受け加工が必要になるため、最低限の工具作業が発生します。

Q4. 1枚だけ鍵付きにすることはできますか?

A. 可能です。ただし片側のみの施錠になるため、もう一方の扉の固定方法など使用方法に注意が必要です。

まとめ(鍵付きドアの選び方・注意点)

鍵付きドアは「本体+引き戸錠」で考えるのが基本です
・2枚引き戸は中央に鍵を付けることはできません

(※中央への加工は可能ですが、設置後の調整によって鍵がかかりにくくなる場合があるため、当店では対応しておりません)

 ・鎌錠は柱側の加工が必要になる場合があります
・完全に工具不要での設置は難しい仕様です

今回のように、鍵付きにしたいというご要望でも、構造によってできること・できないことがあります
そのため、「どこに鍵を付けたいのか」「どのように使いたいのか」を事前に整理することがとても重要です。

実際のお客様も、用途を整理することで最適な仕様が決まり、無理のない形で鍵付きドアを実現されました。

鍵付きの室内引き戸をご検討の際は、見た目やイメージだけでなく、使い方まで含めて考えることが失敗しないポイントです。

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